iDeCoでは天引きか振り込みがいいか
iDeCoを利用するとき、毎月の拠出額は天引きか振込かの選択が可能です。給与から天引きしてもらえば、支払いを忘れないメリットや、年末調整が楽になるなどのメリットもあります。振込だと、年末調整を忘れると税制の優遇が受けられません。
希望をすると企業側は拒否ができない
会社から給料を受ける時、給料の全てを現金で受けるわけではありません。所得税であったり社会保険料などは先に控除されています。これは法律で決められていることなので仕方がありません。払わないといけないものですが、自分たちで払うかどうかの判断はできません。iDeCOは個人型確定拠出年金といわれ、企業が他とは異なります。会社員が利用するとき、天引きを会社に希望することが可能です。企業が他の場合は、会社が拠出をして行っているので、その問題は発生しません。こちらの場合は、労働者の意思で判断をすることになります。忘れずに支払うことが可能になり、企業側は希望されると拒否ができません。
年末調整での書類の提出が必要ない
会社員は、所得税の申告や納税は源泉徴収と年末調整で行います。これによって、税務署に書類を提出したり納税をしたりする必要がなくなります。社会保険料などは、天引きを受けることができ、特に書類の提出をすることなく、年末調整で処理をすることができます。iDeCoの場合も年末調整での書類の提出が不要にできる天引きが便利かもしれません。拠出をしたとき、これを小規模企業共済等掛金控除として全額を所得控除することができます。引き落としだと、引き落としの証明書類などを添付する必要があるので多少面倒になります。支払うタイミングなどはほとんど変わらないので、楽な処理の方が良いでしょう。
年末調整を忘れると自分で確定申告が必要
給料をもらうとき、源泉徴収と呼ばれる仕組みで税金を支払います。給料や家族の構成などから仮の税金を毎月徴収されます。そして年末に税金を確定します。たいていは年末に税金がいくらか戻されます。iDeCoを利用するとき、天引きをしていれば、自動的に所得控除をすることができます。特に提出する書類などもありません。一方、振り込みの場合も年末調整で書類を提出すれば一応は同じように処理はできます。ただ、忘れてしまうこともあるでしょう。その時は、自分で確定申告をする必要があり、非常に面倒になります。さらに確定申告もしなければ、せっかくの節税効果を無駄にすることになります。
まとめ
iDeCoを利用するとき、給料から天引きをする方法と、自分で振り込みをする方法を採ることができます。企業側は、希望すれば断れないことになっているので、もし利用する時には希望するようにしてみましょう。年末調整も楽になります。
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